学生時代、特に10代のころは毎日が苦しかった。鬱々とした気持ちでやる気がなく、生きる力さえ失いかけていた。何をしても気持ちが晴れることはなく、状態は刻一刻と悪化していった。
真面目な学生でいなければという思いがあったので、苦しさを抑え込みながらも必死に良い学生を演じていた。しかし、20歳の頃にその我慢も限界に達し、ある日心の中でこう叫んだ。
「誰よりも幸せになってやる!」
今考えるとおかしな表現に見えるが、エゴの塊だった当時にはぴったりな表現だった。
幸せへの欲望が人一倍強かったので、スピリチュアルや成功哲学などの本をむさぼるようにして読んだ。それだけでは飽き足らず、世間的に見て成功している人や幸せそうに見える人に何人も会い、人生の秘訣について学んでいった。
これらを通じて学んだことは初めて知る内容ばかりで、興奮を覚えた。これで自分も大成功できる。そう思った。
そして次々に新たなことに挑戦していったが、次第に違和感を覚えるようになった。確かに成果を上げることもあったが失敗することも多く、そもそも心が全く満たされていなかった。
そんな紆余曲折を経て「非二元」に出会った。
今ではこれが一番しっくり来ている。
ただ、「これこそが一番素晴らしい」とか「これを広めたい」とかは思っていない。それでは分離を生み出し執着を生み出してしまうからだ。そのため、最終的にはこれすらも手放したいと思っている。
非二元について学んだこと、感じたことについてこのブログでは書いていく。